私たちは、大自然から妊娠と出産を学ぶことができる。

コラム

人間は、自分たちだけが自然とは切り離された特別な存在であるかのように考えてしまうことがあります。しかし、私たちの身体もまた、何百万年という時間をかけて大自然の中で育まれてきた生命そのものです。季節が巡り、植物が芽吹き、海が満ち引きを繰り返し、あらゆる生命がそれぞれのリズムの中で命をつないできたように、女性の身体もまた、その大きな摂理の中で妊娠し、出産し、新しい命を育んできました。

妊娠や出産を学ぶということは、単に知識や技術を学ぶことではなく、人間という生命が本来どのような知恵を持っているのかを学び直すことだと思っています。現代医療は多くの命を救い、私たちに計り知れない恩恵をもたらしてきました。その価値は決して揺らぐものではありません。しかし一方で、利益性、効率や管理という考え方が先行するあまり、私たちは身体が本来持っている力や、母親と赤ちゃんが育んでいく自然な関係性に耳を傾ける時間を、少しずつ失ってきたのではないでしょうか。

今回開催した NAJA母性教室 では、そうした『生命の視点』から妊娠と出産を見つめ直す時間となりました。受講者の皆さまがご自身の経験や価値観を分かち合い、一つの答えを探すのではなく、それぞれの人生から生まれた気づきを共有してくださったことが、とても印象に残っています。知識は誰かから与えられるものではなく、経験と対話を通して初めて知恵へと育っていくと感じます。その循環こそが、この母性教室で私が何より大切にしたいことでした。

現在、この母性教室はアーカイブ視聴としてご受講いただけます。

当日ご参加いただけなかった方や、もう一度ゆっくり学び直したい方は、ぜひこの機会にご覧ください。ご自身のためにはもちろん、これから妊娠・出産を迎えるご家族や、女性に関わるお仕事をされている方にも、お役立ていただける内容となっています。

▶ NAJA母性教室 アーカイブ視聴はこちら
https://najaspa.com/course-260707/

講座の中では、もう一つ、繰り返しお伝えしたことがあります。

産後に自分を支えてくれる人を、必ず妊娠中から準備しておくことです。

出産はゴールではなく、母親と赤ちゃんが新しい人生を歩み始める、本当の意味でのスタートです。だからこそ、産後はパートナーだけにすべてを委ねるのではなく、家族、友人、助産師、産後ドゥーラ、そして身体と心の回復を支えるセラピストなど、複数の支えを、必ずあらかじめ整えておくことがとても大切です。一人の母親を支えることは、一人の赤ちゃんを支えることでもあり、その先の家族や地域、そして未来の社会を支えることにつながっていきます。

残念ながら日本では、産後を社会全体で支えるという文化は、まだ十分に根付いているとは言えません。産後ドゥーラや、妊娠・出産・産後の身体を専門的に理解し、継続して寄り添えるセラピストも決して多くはありません。その現状を変えていくためには、制度だけではなく、一人ひとりの価値観やマインドセットが変わっていく必要があります。

そうした現状から、私たちは「産前産後ケアセラピスト育成講座」を通して、手技だけではなく、生命をどのような視点で見つめるのか、女性の身体をどのように理解するのか、
そして母子を社会全体で支える文化をどのように育んでいくのか、その考え方まで共有できる仲間を増やしていきたいと思っています。

▶産前産後ケアセラピスト育成講座詳細はこちら
https://najaspa.com/iwca-5/

一人のセラピストが変われば、その先には何百人もの女性がいます。その女性たちの先には、新しく生まれてくる子どもたちがいます。

この学びは単なる技術教育ではなく、未来の世代へ受け継がれていく文化を育てることだと考えています。

今回ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございます。

最後に、受講された皆さまから寄せられた感想をぜひご紹介させていただきます。

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